レクリエーション介護士の現状と今後

2014年、高齢者介護における専門職としてレクリエーション介護士が誕生した。レクリエーション介護士は、1級と2級に区分されている。2級の資格を取得するためには、一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会が認定している機関の講座を受講する必要があるのだ。講座のタイプは通信と通学の2種類があり、自身の都合に応じて選ぶことができる。どちらもレクリエーション介護士に必要な知識や技術について学ぶのだが、学習期間は同一ではない。学習時間は、通信講座が3ヶ月程度、通学講座が12時間程度である。受講費用の相場は3万5000円前後だ。講座の終了後、筆記試験と添削課題の内容に基づき、合否が決まる。筆記試験は、選択式になっている。講座での学習を振り返り、冷静に考えれば難なく解ける問題だ。添削課題は、レクリエーションの企画書を自らが考案し、作成する。講座も試験も難解ではないため、介護に興味を持っている方々が気軽に取得できるのだ。しかし、介護の現場ではレクリエーションに重点を置いていないケースが多く、レクリエーション介護士を優遇している施設は僅かだ。
因みに、2級を取得した後、上級資格である1級を目指せる。1級は、4日間の必須講座、現場での実習などを受けなければ取得できない。規定の研修を受け、認定試験で90点以上正解した者のみ1級の資格が与えられる。2016年4月時点、2級を取得している者は約1万人いるが、1級の認定を受けている者は非常に少ない。但し、急速な高齢化に伴い、今後レクリエーション介護士の需要が高まる可能性大といえる。